2019年が立秋を迎えたのは8月8日(木)のこと。世間の暑さはまだまだピークの最中ですが、フルーツの世界では暦に合わせるように、みずみずしい実りの秋がはじまっています。今、その先頭を走るフルーツは“くだもの王国”として知られる岡山県の桃でしょうか。それとも葡萄やマスカットでしょうか。他にも、梨、イチジク、柿と、次々とリレーするように旬を迎えるフルーツたちを、いっしょに追いかけてみましょう!
颯爽と駆けていくトップランナーは山梨県産の浅間白桃です。鮮やかな赤色の果皮は食欲をそそる美しさ。酸味が少ない果汁は甘さが濃厚で、切り出した果肉からしたたり落ちそうなほど、たっぷりとたたえています。大玉が特徴の桃なので、旬の桃をたっぷりと堪能したい、みんなで楽しみたい、というときにぴったりです。
透き通るような白さの美しい佇まいが目を引く清水白桃は、くだもの王国、岡山県が誇る名品です。袋掛けをして大切に育てられ、早いものは7月下旬ごろから収穫されています。果肉はやわらかく口の中でとろけるような食感。たっぷりと蓄えられた果汁は甘く、食べたこちらもとろけてしまいそうな味わいです。高級品種として知られ、贈り物としても大変人気があります。贈り、贈られ、多くの方を魅了している清水白桃は、未体験の方にこそ、一度召し上がっていただきたいひと品です。
巨峰とカノンホールマスカットの交配種で、岡山県が日本一の生産量を誇るピオーネ。その種なし葡萄がニューピオーネで、8月頃に旬を迎えます。紫黒色の一粒は大きく、甘みと酸味のバランスが抜群。とても上品な風味も感じられ、まるでマスカットだと語る人もいるそうです。ところで、ピオーネとはイタリア語で「開拓者」という意味なので、ニューピオーネはさらに前向きな「新しい開拓者」と解釈できるはず。このネーミングにあやかり、何かをはじようという時の景気付けに食べてみるのはどうでしょうか?
続いて登場するのはシャインマスカット。種がなく果皮も薄いため、小さなお子さまでも皮ごとパクッと食べられます。果皮はパリッとしていて歯ざわりが心地よく、豊富な果汁は適度な甘さとほどよい酸味で近年人気の品種です。その食べやすさとおいしさに魅了され、もう一粒、もう一粒と、手が止まらなくなるような人が多いのではないでしょうか。シャインマスカットはもちろん贈り物や手土産にもおすすめ。ひと房あれば数人でシェアすることもできるので、ホームパーティーのデザートにもぴったりです。
子ども達の夏休みが終わりに近づく8月後半頃から旬を迎える梨は、桃や葡萄と比べると「秋のフルーツ」という言葉が、よりピンとくるフルーツではないでしょうか。そんな中、生産量が多く日本を代表する赤梨の豊水は、食卓にのぼることも多い身近な品種の一つ。やや大きめのサイズが特徴で、やわらかな果肉の中に、ほどよく甘い果汁をたっぷりと湛えています。そんなジューシーな豊水は、残暑の中でしっかり冷やして食べた時のおいしさが格別。暑さに負けずに頑張った日は、あふれ出る果汁としゃりしゃりとした食感の豊水をご褒美に。
日本屈指の梨の産地である鳥取県のブランド梨として、平成20年に品種登録された新甘泉(しんかんせん)。赤梨の「筑水」と青梨の「おさ二十世紀」を掛け合わせて生まれた品種で、心地よいシャリ感のある食感と、その名の通り泉のようにあふれる甘さが特徴です。「しんかんせん」と聞けば電車の新幹線を想像する人も多いと思いますが、鳥取県に新幹線は走っておらず・・・。しかしながら、魅惑的なおいしさは超“特級”。食べた人の心をつかむスピードは超“特急”の新甘泉です。
8月下旬に旬を迎える梨とほぼ同じタイミングで市場に出回るイチジク。なかでも有名な「桝井ドーフィン」は、栽培がしやすく収穫量が多い上に、輸送性にも優れた品種で、現在国内で目にするイチジクのおよそ8割を占めています。なめらかな果肉は上品な甘みと酸味のバランスがほどよく、さっぱりとした風味も特徴。生食はもちろんのこと、ジャムや料理の素材にもおすすめです。また、イチジクは美容意識の高い方からとても人気があり、何かと期待してしまうフルーツです。
最後にご紹介するのは、昭和34年(1959年)頃、奈良県の天理で誕生したとされる「平種無柿」の早生品種です。扁平で四角い形をしているこの柿は渋柿の一種ですが、収穫後に炭酸ガスなどで渋抜きをしています。そのため果肉の甘みはむしろ強く、とてもジューシー。しかも食べやすさがうれしい種無しです。奈良から届くとれたての柿を、ぜひガブリと豪快にお楽しみください。
リレーのごとく追いかけてきた、秋のフルーツはいかがでしたでしょうか。こうしていくつも魅力的なフルーツを目にすると、この時期が本当に実り豊かな季節であることを実感させられます。どんなフルーツもおいしさの旬は、わずか2週間と言われています。収穫時期は天候などによって毎年多少前後してしまいますが、おいしい旬のバトンを、ぜひ食卓につないでいきましょう。
500円+税(1個)
SHOP INFO
■銀座三越 地下3階/GINZAフルーツ
[販売期間]2019年7月中旬〜8月中旬
1,000円+税(1個)
SHOP INFO
■銀座三越 地下3階/GINZAフルーツ
[販売期間]2019年7月中旬〜8月中旬
3,000円+税(1房)
SHOP INFO
■銀座三越 地下3階/GINZAフルーツ
[販売期間]2019年8月中旬〜9月中旬
5,000円+税(1房)
SHOP INFO
■日本橋三越本店 本館地下1階 /柱番号 B・C-12、C-11
[販売期間]2019年7月31日(水)〜8月27日(火)
※注①
400円+税(1個)
SHOP INFO
■日本橋三越本店 本館地下1階 /柱番号 B・C-12、C-11
[販売期間]2019年8月28日(水)〜9月10日(火)
※注①
800円+税(1個)
SHOP INFO
■銀座三越 地下3階/GINZAフルーツ
[販売期間]2019年8月下旬〜9月中旬
1,000円+税(1パック)
SHOP INFO
■日本橋三越本店 本館地下1階 /柱番号 B・C-12、C-11
[販売期間]2019年8月28日(水)〜10月1日(火)
※注①
500円+税(1個)
SHOP INFO
■銀座三越 地下3階
[販売期間]2019年8月下旬〜9月下旬
※注① <サン・フルーツ>のセカンドブランド<室町万弥>は、お客さまの食卓で楽しめるものを中心に旬のフルーツを取り揃えています。
FLOOR GUIDE
ONLINE STORE
※価格はすべて税別です。2019年10月1日(火)より消費税率が変更されます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
※生鮮品は天候等の諸事情により、入荷のない場合や、販売期間が変更となる場合がございます。
※記事掲載時点での商品情報のため、お取り扱いのない場合がございます。
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