2019年もいよいよ大詰め。みなさまにとってどんな一年でしたか? 新天皇の即位、スポーツの日本代表の活躍など、例年以上に“日本”を意識した年だったかもしれません。そんなゆく年・くる年に想いを寄せる年末年始の祝い酒に、日本が誇る“灘の酒”はいかがでしょう。日本酒の世界で燦然たる歴史を築いてきた名蔵が集まった「甲東会」の中から3つの蔵をクローズアップ。キーワードは「現在・過去・未来」。
日本酒に詳しい方なら、“酒といったら灘”は常識。さて、その理由とは? 実は兵庫県は清酒の生産量が日本一。中でも西宮市から神戸市の沿岸部一帯は灘五郷と呼ばれ、その26の酒造から生まれた酒が「灘の酒」と呼ばれます。名水・宮水に、海からの湿気と六甲おろしの寒気といった恵まれた自然環境、そして酒米の横綱と呼ばれる山田錦、“丹波杜氏にあらざれば杜氏にあらず”という言葉があるほど高い技術と結束力を誇る丹波杜氏の技があいまって、素晴らしい酒が生まれる土地になったのです。
その灘の酒造会社の東京支店で結成されたのが「甲東会」(六甲山の「甲」と東京の「東」から命名)。昭和34年の靖国神社創立90年を奉祝して、永年にわたり神酒を奉納する役割を担っています。名だたる灘の蔵10社が名を連ねていますが、今回その中から3つの蔵をセレクト。日本酒界を数百年にわたりリードし続ける重鎮たちが新時代・令和に放つ本気の一本、期待せずにはいられません。
創立は1717年、なんと享保の時代から歴史を紡ぐ<櫻正宗>。灘の酒を支える名水・宮水を発見し、“〜〜正宗”の屋号の元祖といわれます。その<櫻正宗>が新時代・令和元年に全国新酒鑑評会で金賞を受賞した一本がこちら。兵庫県吉川町産の山田錦100%使用、精米歩合35%と贅沢に磨き上げ、米の旨みを最大限に引き出した堂々たる大吟醸原酒。白のボトルに金と薄紅の華やかなラベルは、新年の祝いの席を華やかに彩ってくれそう。大切な方へのお年賀にもおすすめです。
4,950円(720ml)
SHOP INFO
■日本橋三越本店 本館地下1階 /ラ・カーヴ 柱番号G-9横
[販売個数]12本限り
「惣花」は江戸時代末期に丹波杜氏流の酒造法を考え出した名醸家・岸田忠左衛門が極意の酒として完成した銘酒。昭和天皇の即位式に御用酒として選ばれた輝かしい歴史を誇ります。その「惣花」をさらに贅沢に仕上げた一本がこちら。兵庫県吉川町特A地区の山田錦を38%に磨き上げ、 惣花にだけに使用する特別な「惣花酵母」で醸したその味わいは、「甘・酸・辛・苦・渋」の五味が見事に調和。「味吟醸」といわれる芳醇な香りを生む旨口の味わいで、上質な香りとはちみつにも似たほのかな甘みが漂います。惣花には「あまねく愛す」という意味が込められていることから、めでたい席にうってつけの一本です。
5,500円(720ml)
SHOP INFO
■日本橋三越本店 本館地下1階 /ラ・カーヴ 柱番号G-9横
[販売個数]12本限り
創業360年の<菊正宗酒造>が、2016年に130年ぶりに発表した新ブランド「百黙」。これまでは兵庫県とパリ、ニューヨーク限定で取り扱われていましたが、この秋満を持して東京都も販売エリア拡大で発売がスタート。「日本の日本酒から、世界の日本酒へ」を掲げて生み出したその味は、凜として芳醇。旨みの余韻が料理の味わいをさらに引き出し、和食にとどまらずフレンチ、イタリアン、エスニック、どんな料理にも寄り添い高め合う酒とあって、世界の美食家たちも注目の一本です。
兵庫県三木市吉川特A地区で契約栽培した山田錦を麹米もかけ米も100%使用した贅沢なつくり。「百黙」という名前は“寡黙な人が発する一言は鋭く的を射て、感銘を与える”という意味の「百黙一言」に由来しているそう。新たな年のスタートに、老舗のチャレンジスピリットが詰まった酒で、夢を語り合うのはいかがでしょう。
2,750円(720ml)
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■日本橋三越本店 本館地下1階 /ラ・カーヴ 柱番号G-9横
[販売個数]12本限り
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