あらゆる分野のテクノロジーが進化を続け、食の世界でもさまざまな技術が向上しています。2019年も10月中旬を迎え、冬の話題が多くなってきましたが、今ご注目いただきたいのは、最近かなりおいしくなっていると噂の冷凍ケーキのこと。「昨今の冷凍技術の進化は著しく、一般の方には生ケーキとのちがいが分からないレベルです」と説明をうけたミツコシデイズ編集スタッフは、その真相を確認すべく冷凍クリスマスケーキの撮影スタジオへ行ってきました。
今回、冷凍のクリスマスケーキを代表して登場するのは、神奈川県横浜市青葉区のたまプラーザ駅近郊に本店を構える<レ・サンス>の品々。最近の冷凍技術のレベルを知り、これなら自分のクリエーションも冷凍販売しても良いと納得するパティシエが年々増えているそうですが、近年の冷凍ケーキは、とくにスポンジ生地のクオリティが高いと言います。<レ・サンス>渡辺健善氏のフランス仕込みのテクニックが光るケーキは、どんな仕上がりでしょうか?
編集スタッフがスタジオに入り、最初に対面した<レ・サンス>の冷凍ケーキの写真がこちら(↓)。クリスマスらしい素敵な箱の中から、見事に冷凍されたカチコチのケーキの登場です。右から二番目の「プレミアム苺ケーキ」は、スポンジ生地の冷凍技術が進歩したことで誕生した冷凍ショートケーキ!
絞った形のままピクリとも動かない生クリーム、びっしりとついた白い霜で姿が曖昧になったフルーツたち。確認しに来たのは冷凍ケーキですから、この見た目は当然といえば当然なのですが、いざケーキがここまで凍っている状態を目にすると、ちょっとしたショックがありました。そして同時に湧いてくるのは「これらのケーキは解凍後、本当に生ケーキと見間違えるようなケーキになるのか?」という素朴な疑問・・・
食品の冷凍は、普通に行うと凍結の際に水分の体積が増え、食品の細胞膜を壊してしまいます。こうなると解凍する際においしさの成分は外にあふれ出てしまい、味を損なうことになってしまうのですが、優れた冷凍技術は食品の細胞膜をほとんど破壊せずに冷凍することが可能。解凍時にもおいしさの成分を逃すことなく、冷凍前の状態に戻すことができます。<レ・サンス>のクリスマスケーキは特殊な冷凍をほどこし素材の細胞をキープ。冷蔵庫の中でじっくり6時間ほど解凍すれば、できたての状態に戻っていきます。
そして今回、見事に解凍された<レ・サンス>プレミアム苺ケーキがこちらの写真(↓)。霜に覆われていたイチゴはみずみずしい姿を取り戻し、生クリームも生気がもどったような表情で、やわらかな風合いが伝わってきます。360度ぐるりと覗き込んでも解凍によって型崩れした部分は微塵もなく、たしかにできたての生ケーキのような佇まい!
そして、付属のクリスマス専用のオーナメントをスタイリングすれば、クリスマスケーキの堂々完成です!
この日、解凍されたプレミアム苺ケーキへ最初にナイフを入れたのはスタイリストY氏。どんな感触なのか聞いてみると「普通のケーキと同じですよ」というある意味素っ気なく、しかし期待通りのお返事が! カットしたケーキをお皿に移していただき、編集スタッフもフォークで感触を確かめてみました。
若干わくわくしながら、フォークの先をケーキにイン! クリームの中へぎゅっとしずめていくと、手元にはスポンジをとらえる弾力が! その感触は数時間前の冷凍状態を忘れてしまうほど生ケーキそのものという印象でした。かつての冷凍ケーキなら水分が出てしまいもっとスポンジ生地がパサパサしていたようですが、採用した冷凍技術は生地に油のコーティングを施すことでこれを解決。<レ・サンス>が求めるやわらかな弾力としっとりとした食感のスポンジ生地を実現していたのでした。
三越の冷凍クリスマスケーキは、毎年クリスマス前に買い物の時間が作れない方々や、近所にパティスリーが少ない方々に重宝されていますが、これだけおいしく進化するとますます人気が高まりそうな予感。2019年のクリスマスは平日ということもあり、お買い物にいかずともおいしいケーキが手に入るのはうれしいポイント。クリスマスケーキは味にこだわりたい! という方にも、ぜひ一度お試しいただきたいケーキです。
昨今の冷凍技術の進化を象徴するようなショートケーキです。とくに解凍したあとのスポンジ生地はふわふわ感を見事に再現。北海道産の生クリームにスライスした栃木県産のとちおとめをふんだんに使用し、見た目も華やかに。ショートケーキを通して、おいしいとちおとめもご堪能いただける、イチゴ好きにもたまらない一品です。
4,860円(1台/直径約15×高さ9cm)
※銀座店はオンラインストアでのみの受注となります。
SHOP INFO
■日本橋三越本店 特設会場(本館7階/新館地下2階/新館7階 ※会場場所が日程によって異なります。同記事内 下の[特設会場スケジュール]をご覧ください。)
[販売期間]10月2日(水)〜12月10日(火)午後7時
[販売個数]100点限り
濃厚なクーベルチュールスイートチョコと北海道産の生クリームをふんだんに使用し、ちょっぴりほろ苦い味わいに仕上げた大人のチョコレートケーキです。ケーキのトップにはココアパウダー掛けのトリュフチョコを飾り、ケーキを囲むフレアー絞りによってクリスマスケーキとしての特別感を演出しています。
4,320円(1台/直径約15×高さ8.5cm)
※銀座店はオンラインストアでのみの受注となります。
SHOP INFO
■日本橋三越本店 特設会場(本館7階/新館地下2階/新館7階 ※会場場所が日程によって異なります。同記事内 下の[特設会場スケジュール]をご覧ください。)
[販売期間]10月2日(水)〜12月10日(火)午後7時
[販売個数]100点限り
白桃、黄桃、みかん、いちご、キウイ、ブルーベリー。彩り豊かな6種類のフルーツをふんだんに使用した、写真映えするフルーツタルトです。冷凍されていたフルーツたちも、解凍後は、フレッシュな表情に。内側に使った北海道産の生クリームの甘さ、サクサクのタルトの食感も素晴らしい味わい深い一品です。
4,320円(1台/直径約15×高さ6.5cm)
※銀座店はオンラインストアでのみの受注となります。
SHOP INFO
■日本橋三越本店 特設会場(本館7階/新館地下2階/新館7階 ※会場場所が日程によって異なります。同記事内 下の[特設会場スケジュール]をご覧ください。)
[販売期間]10月2日(水)〜12月10日(火)午後7時
[販売個数]100点限り
モンブランは「白い山」を意味するケーキですが、こちらはまさに白い山の上にマロンクリームをもりつけたような華やかな一品です。栗本来の味わいが楽しめる大小の渋皮栗甘露煮とたっぷりの栗ペーストを使用。内側はスポンジ、北海道産生クリーム、栗ペーストクリームを層状に重ねた構造で、口の中にモンブランならではの濃厚な味わいが広がります。
4,860円(1台/直径約15.5×高さ10cm)
※銀座店はオンラインストアでのみの受注となります。
SHOP INFO
■日本橋三越本店 特設会場(本館7階/新館地下2階/新館7階 ※会場場所が日程によって異なります。同記事内 下の[特設会場スケジュール]をご覧ください。)
[販売期間]10月2日(水)〜12月10日(火)午後7時
[販売個数]100点限り
【2019年 日本橋三越本店 冷凍クリスマスケーキ特設会場スケジュール】
10月2日(水)〜28日(月)新館地下2階 特設会場
10月29日(火)〜11月18日(月)新館7階 特設会場
11月19日(火)〜12月9日(月)本館7階 特設会場
12月10日(火)新館7階 特設会場
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ご紹介した以外にも、多彩なクリスマスケーキを取り揃えております。
※生クリームについては、植物性クリームを混合したものを含めます。
※価格はすべて税込みです。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
※品切れの際はご容赦ください。
※記事掲載時点での商品情報のため、お取り扱いのない場合がございます。
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