日々の暮らしの中で、季節の移ろいを感じ、楽しむ日本人の心を、
美しい言葉で表した二十四節気。
啓蟄、清明、立夏、白露など、二十四の言葉に、移りゆく季節の情景を映しています。このすてきな感性を、もっと暮らしの中に取り入れてみませんか。
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健やかな成長と幸せを願う、ひな飾り。
上巳(じょうし)とは、陰暦3月の最初の巳の日のことで、女の子の厄払い日として平安時代に中国より伝来したとわれています。それがいつしか人形を飾るようになり、「ひな祭り」と呼ばれるようになりました。現代のようなひな飾りになったのは江戸時代だそうです。豪華な衣裳や美しい調度品、ひな段をより豪奢に演出する緋毛氈。この緋色には、生命力の強さと魔除けの意味があるそうです。ひな段の左右を飾る「桜と橘」は、京都御所紫宸殿に現在でも対で植えられている「左近の桜、右近の橘」を模した縁起物でもありです。またひな祭りは、桃の花の季節から「桃の節句」と呼ばれるという説がありますが、桃は昔、邪気を祓う植物として考えられていました。そのため、桃の花を飾って厄を祓う「桃の節句」という説もあるそうです。ひな段の左右には「桜と橘」ですが、お内裏さまとおひなさまの前にある花は桃の花です。 |