日々の暮らしの中で、季節の移ろいを感じ、楽しむ日本人の心を、
美しい言葉で表した二十四節気。
啓蟄、清明、立夏、白露など、二十四の言葉に、移りゆく季節の情景を映しています。このすてきな感性を、もっと暮らしの中に取り入れてみませんか。
「重陽の節句」8月21日(水)~9月9日(月) 詳しくはこちら >>
9月13日は「中秋の名月」
中秋とは、文字通り秋の半ばを意味し、名月とは、その日の満月のことです。日本では明治初頭まで、カレンダーは月の満ち欠けを基準にした太陰暦でした。そのため、毎月1日の新月から月が満ちて15日は満月になります。これが十五夜と呼ばれるゆえんでもあります。太陰暦では、秋は8月。その半ばの15日の満月が一年でもっとも美しいとされ「中秋の名月は8月15日」と決まっていました。現在は太陽暦なので、中秋の名月はその年によって月日が変わり、今年は9月13日(金)です。稔りの秋に輝く満月は豊穣の象徴でもあり、収穫した里芋を供えることから「芋名月」とも呼ばれています。現在、一般的に飾られているのは月見団子とすすきの穂。月見団子は里芋と同様のお供え物で、秋に収穫した米を粉にして団子にしたもの。すすきの穂は魔除の力があるとされ、飾ることで無病息災を願います。満月を愛でる風情を楽しみ、幸せを願う秋の歳時記をお楽しみください。 |