三越映画劇場
20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが設計し、2016年に世界文化遺産に登録された、東京・上野の国立西洋美術館の舞台裏を描いたドキュメンタリー。
2020年10月より1年半かけて行われた整備工事のため、美術館が有する数々の所蔵作品の“お引越し”をカメラが記録。通常は非公開の収蔵庫の様子や、展示作品がすべて取り払われる様子など、普段は決して見られない驚きの光景が目の前に広がる。
所蔵品の保存修復作業、コレクションの調査研究や海外・地方美術館への巡回展、特別展の企画開催…美術館の仕事は多岐にわたる。館長、美術史系学芸員、保存科学や情報資源の研究者、修復家など、専門知識と技術を有し「美」を守り支える、美術館のなかで働く人々の情熱と活動に迫る。
絢爛たる名画、傑作の数々が来場者を楽しませる一方で、美術館をとりまく現状は厳しさを増している。関係者や専門家へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問と、彼らの目前に迫る“危機的状況”が浮かびあがる。
製作・監督・撮影・録音・編集:大墻敦
録音・照明:折笠慶輔
録音:梶浦竜司
2023/日本/105分/マジックアワー/G
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