【ごあいさつ】
岡山牛窓の、茶室もある自宅兼工房の傍らに築いた半地下式登窯を駆使し、窯詰めの工夫と長時間焼成によって、胡麻や自然釉の流れ、微妙な色彩に豊んだ窯変の鮮明な景色など、焼き締め陶でありながら華麗な作品を次々と生み出す炎の魔術師、星野 聖さん。1959年広島に生まれ、法政大学卒業後37歳で会社勤めを辞し、備前の森陶 岳さんの窯で修行を積まれ、独立後の火襷の見事な色彩や、変化に富んだ多彩な窯変は独自の境地に達し、他の追随を許しません。土作りから窯焚きまで妥協することなく焼成された見事な土味の大伫、大壺、花器、茶器、酒器など、紐作りによる力強さ溢れる星野陶の造形の妙味を、この機会に充分ご堪能いただければ幸甚に存じます。
林原美術館館長 谷一 尚
【表紙画像掲載作品】
備前茶垸(径12.5cm×高さ9cm )
【作家略歴】
昭和 34年(1959) 広島県世羅郡世羅町に生まれる
56年(1981) 法政大学卒業
平成 8年(1996) 森陶岳先生に師事
15年(2003) 岡山県牛窓町に半地下式窖窯を築窯
16年(2004) 天満屋岡山本店にて初窯展(以後 ʼ05、ʼ19、ʼ23 開催)
18年(2006) 近鉄百貨店阿倍野本店にて個展 (以後 ʼ10、ʼ12 開催)
23年(2011) 髙島屋日本橋にて個展 (以後 ʼ14、ʼ17、ʼ20、ʼ23 開催)
26年(2014) あべのハルカス近鉄本店にて個展 (以後 ʼ16、ʼ18、ʼ20、ʼ22 開催)
令和 4年(2022) 広島三越にて個展
6年(2024) NHK 美の壺 「土に息吹く備前焼」 に出演
備前大甕(径66cm×高さ87cm)
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