新潟県<越乃雪本舗大和屋>
越乃雪
1778年(安永7年)に長岡藩9代目藩主、牧野忠精候より『越乃雪』の名前を賜り、1809年(文化6年)に藩の御用達を命じられました。その後参勤交代の持参品のひとつとしても、寺社仏閣へ広く知られるようになりました。
『越乃雪』は越後特産の餅米を独自の製法で粉砕した粉と、230年前の創業当時から使用している徳島の和三盆糖を押しものにしたものです。この2つのシンプルな素材を押しものに仕上げるのに大事なことは、あまり他の押しものにみられない『越乃雪』独特の「しとり」を加えることです。「しとり」とは職人の勘がたよりの技であり、口溶けのよさと、柔らかいのに形を保つためにも大変重要なことです。美しい越路の山々に清らかに降る雪になぞらえてうまれた詩韻に富んだ姿形で、きめ細やかで風味が上品なため、お茶人など、広く愛用され抹茶の点心としてお使いいただいています。 |