石川県<松葉屋>
月よみ山路
1852年(嘉永5年)、花山法皇により開かれ、芭蕉の「石山の石より白し秋の風」と詠まれた加賀の名刹「那谷寺」の門前にて、寺侍那谷吉兵衛が茶店で羊羹を商ったのが松葉屋の創業。御維新の頃南加賀の中心、小松城下に移り150余年、現当主で五代に渡り、のれんを守り続けています。 創業以来の伝統的製法を守り、1棹ずつ手作りで仕上げる代表銘菓『月よみ山路』は良寛坊御歌「月よみの光を待ちて帰りませ 山路は栗のいがの多きに」より菓銘を付した栗むし羊羹。あっさりと炊き上げたさらし餡のつなぎに葛を用い、竹皮にて包み蒸し上げています。切っても切っても栗が出ると評されるごとく、もっちりした食感の餡から顔を出すほっこりとした大粒の栗が特長です。 |