大阪府<津の清>
そもそも粟おこしが誕生したのは、1752年(宝暦2年)。
それまでのおこしは、手で握ったつくねのようなものや、竹筒に入れた形状しかありませんでした。それを津の清の初代、津の国屋清兵衛(つのくにやせいべい)が、板状に伸ばし現在の粟おこしの形状を確立しました。また、粟おこしと命名された由来は、お米(引割米)の小さな粒が、粟のように見えることから「粟のようなおこし」すなわち、「粟おこし」とされたことにあります。
粟おこし
粟粒のように見えますが、実際は米を蒸して乾燥させ砂糖を加えて型に入れて固めたもの。粟は使用していません。原料を砕く加減を少し粗くして粒を大きくしているので食感は軽めです。
岩おこし
原料は、粟おこしと同じです。粟おこしと比べ、原料をより細かく砕いているため、ほとんど隙間を作らず固い仕上がりになります。岩のような固さを持つため、「岩おこし」の名が付けられました。
生姜おこし
原料(粟粒状にした米)の細かいものが使用されているので隙間が少なく固く感じます。粒を小さくし歯ごたえを固めにしたおこしに生姜味を加えています。
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