美術

齋藤陽道 写真展 『絶対』

このページをシェアする

2020/10/10 UP

 

この度、MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYでは、齋藤陽道写真展『絶対』を開催いたします。

 

齋藤氏は1983年9月3日 東京都生まれ。

2008年ごろから写真に取組み、2010年第33回写真新世紀優秀賞を受賞しました。

2020年には河合広樹氏が監督の映画「うたのはじまり」にて主演を務めました。

彼が自身の子育てを通して、嫌いだった「うた」に出会うまでのドキュメンタリーとして描かれた作品です。

齋藤氏が補聴器を捨て、カメラを持ったのは20歳のときでした。

「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ彼は、写真という表現を通して、自身の疑問、ひとと正面から向き合ってきました。

齋藤氏の作品、ことばに触れたとき、太陽の光を直視した一瞬のように、圧倒的なひかりにこころを射抜かれます。

そのあとに、疑問がわいて、そもそもひとってなんだろう、写真とはなんだろう、いのちとはなんだろう、音って?みるとは?と

さまざまな言葉の意味を知りたくなってきます。

辞書には、こう記されています。

たとえば、写真【しゃ-しん】“①ありのままを写し取ること。また、その写しとった像。(広辞苑より引用)

このとおり言葉であらわすのはとても簡単です。

その意味をしっていれば「わかっている」気持ちになれます。

でもそれは結局、表面をなでるような言葉だけではとうてい足りない、しばれないことを思い知らされます。

いのちそのものと向き合うことで感じる、そっと隣に存在してくれている体温を、言葉や音で表現するのがむずかしいように、あたたかくかけがえのないこころが映し出されているようだと思います。

 

こちらより、齋藤氏による本展のステートメントを引用いたします。

 

【齋藤陽道 『絶対』ステートメント】

 

地平線に太陽が近づく夕暮れ時の

わずかな時間を共にした、あなた。

あなたの背中では、太陽が輝いている。 

ピントを合わせようとしながら、

光にまみれるあなたを見つめる。

暴力的な光が、網膜を貫く。ぎらぎらと。ぎらぎらと。

それでも、光の奥にいるあなたへと目を凝らす。

そうしているうちに、言葉が、溶けて、いって。

 

つい先程まで向き合っていたはずのあなたが、いない。

目の前にいるあれは、あなたではない。

ただの存在としての「あなた」だった。

「あなた」と、光の中で出会い直す。

 

白い光のもと、わずかな生命の合間で邂逅した私たち。

素朴な、しかし、ゆるぎない絶対の事実だけが、浮きあがる。

 

 

 

肩書や、職業、種族、民族、性差、年齢、障害名といった

言葉のレッテルを通して、

いのちをまなざすことをしたくはない。

 

けれども、そう願う私自身、

すでに貼られたレッテルを見て

わかった気になる怠け心は根深くあります。

 

言葉に区切られて当然といった世界観から、

自由になりたい。

 

甘ったるい夢物語と笑われようとも、

それが私の長年の願いであり、戦いです。

 

『絶対』の逆光ポートレイトシリーズは、

いのちを言葉で区別することの無意味さを、

私自身が、思い知らされる作品として生まれました。 

(齋藤陽道)

 

『絶対』と題された本展では、ひかりに照らされた被写体から放たれるいのちの瞬きをおさめた逆光ポートレイトシリーズの作品約20点をご紹介いたします。

 

本展を何卒ご高配賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 

【齋藤陽道 略歴】

1983年9月3日 東京都生まれ

都立石神井ろう学校卒業

 

【写真展】

2019年 「感動、」観光記念展NADiff a/p/a/r/t、東京

2019年 「至近距離の宇宙」東京都写真美術館、東京

2019年 「感動、」東京都人権プラザ、東京

2019年 「神話(3年目)」ガレリアサローネ、東京

2018年 「これまでの、それからの。」<声めぐり>・<異なり記念日>同時刊行記念展、Title、東京

2018年 「神話(2年目)」海老原商店、東京

2018年 「土耳古の光」新作写真展オン・サンデーズ、東京

2017年 REBORN ART FESTIVAL出展、宮城

2017年 「神話(1年目)」美好町1、2丁目公会堂、東京

2016年 「写訳 眼にて云ふ」梅田蔦屋書店、大阪

2016年 「5Rooms」神奈川県民ホールギャラリー、神奈川

2016年 「オソレイズム」はじまりの美術館、福島

2015年 「ジ・アートフェア+プリュスーウルトラ」スパイラルガーデン、東京

2015年 「なにものか」日本財団アール・ブリュット「TURN 陸から海へ」関連企画 齋藤陽道展、京都、広島、高知、福島

2015年 「写訳 春と修羅」刊行記念展オン・サンデーズ、東京

2014年 アフタヌーンティー・ティースタンド表参道、東京

2014年 「ことづけが見えない」齋藤陽道 + 百瀬文/ハシモトギャラリー、東京

2013年 「宝箱」ワタリウム美術館、東京

2013年 「写訳・点滴ポール」刊行記念写真展、BOOK MARUTE、香川

2013年 「それでもそれでもそれでも」浅草浪花家、東京

2013年 ほぼ日刊イトイ新聞「はたらきたい」展 & 冊子「瞳の奥」、東京

2013年 「せかいさがし」青山ゼロセンター、東京

2012年 ビジュアルアーツ大阪専門学校、大阪

2012年 ギャラリーアセンス、大阪

2012年 浅草浪花家、東京

2011年 「絶対」エイブルアートギャラリー、東京

2011年 「絶対」3331Arts Chiyoda、東京

 

【受賞】

2014年 日本写真協会 新人賞

2010年 「同類」 写真新世紀 優秀賞・佐内正史選 東京写真美術館『写真新世紀』展示

2009年 「タイヤ」 写真新世紀 佳作賞 飯沢耕太郎選

 

【写真集・書籍】 

2019年 「感動」赤々舎

2019年 「夢見る風」光友会

2018年 「声めぐり」晶文社

2018年 「異なり記念日」医学書院

2017年 「それでも それでも それでも」ナナロク社

2017年 「神話」1~3年目 続巻中

2015年 「写訳 春と修羅」ナナロク

2014年 「宝箱」ぴあ

2011年 「感動」赤々舎

 

2020年 窪田正孝2020カレンダー

2020年 窪田正孝フォトブック「a」、SDP

2019年 窪田正孝2019電子カレンダー

2018年 窪田正孝フォトブック「マサユメ」、SDP

2018年 窪田正孝2018カレンダー

2017年 窪田正孝2017カレンダー

2012年 「FREECELL 特別号  窪田正孝×齋藤陽道 窪田正孝ベストショットCD-R ふろく付」

 

【齋藤陽道主催企画 体感型イベント「チャンネル」】  

2016年 「写訳 春と修羅」まんだらけ中野 海馬 、東京

2015年 「写訳 春と修羅」オン・サンデーズ、東京

2014年 アフタヌーンティー・ティースタンド表参道、東京

2013年 「宝箱」ワタリウム美術館、東京

2013年 「それでも それでも それでも」浅草浪花家、東京

2013年 「せかいさがし」青山ゼロセンター、東京

2012年 「感動」AKAAKAサーカス、東京

 

【写真提供】

2019年 NHK2020応援ソングプロジェクト Foorin楽団 (~2020年)   

2018年 「超・幻聴妄想かるた」ハーモニー(就労継続支援B型事業所)

2018年 絵・岩崎健一 詩・岩崎航「いのちの花、希望のうた」

2018年 谷川俊太郎 特典冊子 展示図録「こんにちは」

2017年 大友良英×稲葉俊郎「見えないものに、耳をすます —音楽と医療の対話―」

2016年 森山直太朗「大傑作選」15周年記念オールタイムベストアルバムカバーなど

2016年 月刊EXILE6月号 小林直己 グラビア

2016年 「園子温という生きもの」ポスタービジュアル撮影

2016年 カプカプ光が丘「ザツゼンに生きる」

2016年 「JOURNAL 東京迂回路研究2」

2016年 本屋サイト「Title」

2015年 岩崎航エッセイ集「日付の大きいカレンダー」

2015年 クラムボン「triology」9th ALBUMカバー・歌詞冊子

2015年 Mr.Children「REFLECTION」映画ポスター、アルバム、限定版冊子

2015年 いがらしみきお 特集雑誌「クイック・ジャパン 122」、太田出版

2015年 七尾旅人 特集 雑誌「ユリイカ 2015年7月号」、青土社

2015年 有村架純 グラビア「週刊文春 2015年4月30日号」株式会社文藝春秋

2014年 「新・幻聴妄想かるた」解説冊子 ハーモニー(就労継続支援B型事業所)

2014年 「新・幻聴妄想かるた」解説冊子 ハーモニー(就労継続支援B型事業所)

2013年 岩崎航詩集「点滴ポール ~生き抜くという旗印」、ナナロク社

2012年 「この熾烈なる無力を アナレクタ4」佐々木中 著

2011年 「マイフェイス」

2011年 「別冊スプーン クリエイターズバックグラウンド」など 他多数

 

 

お問い合わせ先: MCG@isetanmitsukoshi.co.jp(担当 山崎・小池)

画像

シリーズ「絶対」タイトル「母子」

サイズ:B0(103×145.6cm)

撮影年:2015年 / プリント年:2020年

技法:発色現像方式印画

シート価格:エディション1 330,000円(税込)

画像

シリーズ「絶対」タイトル「少女」

サイズ:大全紙(49×59cm)

撮影年 :2016年 / プリント年:2020年

技法:発色現像方式印画

シート価格:ステップアップエディション

エディション1・2 66,000円(税込)

エディション3・4 88,000円(税込)

エディション5 110,000円(税込)

画像

シリーズ「絶対」タイトル「オウム」

サイズ:大全紙(49×59cm)

撮影年 :2015年 / プリント年:2020年

技法:発色現像方式印画

シート価格:ステップアップエディション

エディション1・2 66,000円(税込)

エディション3・4 88,000円(税込)

エディション5 110,000円(税込)

※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

※価格はすべて、税込です。

このページをシェアする

アートギャラリー

アートギャラリー

本館6階 | 美術,宝飾品・時計・メガネ

OTHER NEWS

その他のニュース

一服の世界 近現代の茶道具

一服の世界 近現代の茶道具

11月25日(水) ~ 12月8日(火) 最終日は午後5時閉場です。


  
  クリスマスの茶会展

クリスマスの茶会展

11月18日(水) ~ 12月22日(火) 最終日は午後5時閉場

アールヌーヴォー・アールデコ展

アールヌーヴォー・アールデコ展

12月2日(水) ~ 12月7日(月) 最終日は午後5時閉場

今を生きるパリを描く 岩見健二 油絵展

今を生きるパリを描く 岩見健二 油絵展

12月2日(水) ~ 12月7日(月) 最終日は午後5時閉場

吉野貴将 乾漆偶像展 ~この道を信じて~

吉野貴将 乾漆偶像展 ~この道を信じて~

12月2日(水) ~ 12月7日(月) 最終日は午後5時閉場です。

大城真人 油絵展 ヨーロッパの水辺

大城真人 油絵展 ヨーロッパの水辺

12月2日(水) ~ 12月7日(月) 最終日は午後5時閉場です。

篠﨑裕美子展「BLUR」

篠﨑裕美子展「BLUR」

12月2日(水) ~ 12月14日(月) 最終日は午後5時閉場


  伊藤北斗・山田瑞子展

伊藤北斗・山田瑞子展

12月9日(水) ~ 12月14日(月) 最終日は午後5時閉場

中司満夫 油絵展 ~ヨーロッパから日本へ 美しい村を巡る~

中司満夫 油絵展 ~ヨーロッパから日本へ 美しい村を巡る~

12月9日(水) ~ 12月14日(月) 最終日は午後5時終了

渡邉陽子陶展 あわいのいろ

渡邉陽子陶展 あわいのいろ

12月9日(水) ~ 12月15日(火) 最終日は午後5時閉場です。

画業50周年記念 中島千波 日本画展 -桜花を謳う-

画業50周年記念 中島千波 日本画展 -桜花を謳う-

12月9日(水) ~ 12月21日(月) 最終日は午後5時閉場です。

Explosion of JAPAN AVANT-GARDE 山口長男 岡本太郎 井上有一 田中敦子 三木富雄

Explosion of JAPAN AVANT-GARDE 山口長男 岡本太郎 井上有一 田中敦子 三木富雄

12月16日(水) ~ 12月21日(月) 最終日は午後5時閉場