美術

川内 理香子 『Myth & Body』 

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2020/06/28 UP

この度、MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYでは、川内理香子『Myth & Body』を開催いたします。

川内は、1990年東京生まれ。2010年代半ばから精力的に作品を発表しており、いま注目される若手作家の一人であるといえます。
川内は食への関心を起点に、身体と思考—その相互関係の不明瞭さを主軸にしながら作品を制作してきました。

食事・会話・性といったさまざまな要素が作用し合うコミュニケーションを考察し、自己や他者を作品のモチーフとしています。

ドローイングやペインティングをはじめ、針金やゴムチューブ、樹脂やネオン管など、メディアを横断する多様な作品で知られています。

それらの作品に共通するのは「線」による表現です。

しなやかで、力強く、また時にはフラジャイルな瞬間をも表現する川内の豊かな線は、鑑賞者の心に強く刻み込まれます。

捉えがたい身体と、目には見えない思考の動きを線の中に留めている、と本人は語ります。


『Myth & Body』と題された本展は、身体性や食に加えて、神話が大きなテーマとなっています。

川内の本展のステートメントを引用いたします。

 

川内理香子 『Myth & Body』


何かを食べる、触れる、、、身体感覚ほど、確かなものはない。

 

身体は皆共通のものである。


神話では動物や自然、あらゆるものがそういった身体感覚や人間の体を通して解釈されている。


それは神話が語られる民族の間では、身体が一番の共通言語であったからではないかと考えられる。


今では科学があり、身体の外に、あらゆる共通項や実証された共通の知識があるが、神話が生きる世界では神話こそが科学である。


身体が土台に置かれる神話の中では食に関するものや身体は様々なものに結びつけられる。


手や足は空に登り、星になり、その位置や、星の特徴は暦や季節を表す周期的なものに昇華されたり、人間の臓器や血が大地、海、湖などの自然に取って代わる。


動物は人間となり、人間もまた動物に変貌したりもする。


世界のあらゆるものが、身体と重なり合わされ、理解される。


それは、身体という自己と、その自己を取り巻くあらゆる他者、内のものと外のものの境目がない、全てが入り混じる世界である。

(川内理香子)

 

 

川内は「食べる」「触れる」という根源的な行為を参照しながらも、よりスケールの大きい「神話」を取り上げることで、そのイメージは果てしない広がりを見せます。

多くの神話の中でも比較的よく知られる北欧神話を例に挙げれば、ヨルムンガンドと呼ばれる伝説の大蛇が思い浮かびます。この大蛇の身体は、世界を取り囲むほど巨大な存在だったと語られています。このように人間は身体に対して、世界という無謀なまでに巨大なイメージを古より投影してきたと言えるのではないでしょうか。

神話には人間の持つ願いや自然への洞察が秘められているとも言えるでしょう。

本展の出品作にも身体の象徴や、動植物、人物が多数登場し、時にはその姿を変容させています。

 

2020年という奔流の時代においても変わらない、脈々と流れる生の力や、根源的テーマに言及したペインティング、ドローイングを中心に新作約40点を発表いたします。


本展を何卒ご高配賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 

川内 理香子 略歴


1990年 東京生まれ
現在東京を拠点に活動中


学歴
2017年 多摩美術大学大学院美術学部絵画学科油画専攻 修了
2015年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業


個展
2020年 「Myth & Body」三越コンテンポラリーギャラリー、東京
2018年 「human wears human / bloom wears bloom」鎌倉画廊、神奈

            「Tiger Tiger, burning bright」WAITINGROOM、東京
2017年 「Something held and brushed」東京妙案GALLERY、東京
            「NEWoMan ART wall Vol.7:Easy Chic Pastels 川内理香子」NEWoMan ART wall、東京
2016年 「ART TAIPEI 2016 WAITINGROOMソロブース」Taipei World Trade Center、台湾
            「Back is confidential space. Behind=Elevator」WAITINGROOM、東京
2015年 「コレクターとアーティスト:川内理香子」T-Art Gallery、東京
            「SHISEIDO ART EGG vol.9 : Go down the throat」資生堂ギャラリー、東京

 

グループ展
2020年 「Input / Output」銀座蔦屋書店・アトリウム、東京
            「個性の開花II ポスト伊作世代〜昭和から平成の文化学院で学んだ人々」ルヴァン美術館、長野
2019年 「写真」3F/3階、東京
            「Drawings」ギャラリー小柳、東京
2018年 「ミュージアム・オブ・トゥギャザー サーカス」渋谷ヒカリエ 8/COURT、東京
2017年 「spiral take art collection 2017『蒐集衆商』」スパイラルガーデン、東京
            「NEWSPACE」WAITINGROOM、東京
            「ミュージアム・オブ・トゥギャザー展」スパイラル、東京
「平成28年度第40回東京五美大連合卒業・修了作品展」国立新美術館、東京
2016年 「Stereotypical」GALLERY PARC、京都
2015年 「デッドヘンジ/エステティック」HIGURE 17-15 cas、東京
2014年 「第1回CAF賞入賞作品展」TABLOID GALLERY、東京
    「That I shall say goodnight till it be morrow」新宿眼科画廊、東京
2013年 「凸展」TKPシアター柏、アートラインかしわ2013、千葉      

    「Home Made Family」CASHI冷蔵庫内、東京
    「Sleep No More」多摩美術大学芸術祭、東京
2012年 「OTHER PAINTING XI」Pepper's Gallery、東京
    「凸展」そごう柏店、アートラインかしわ2012、千葉
    「ドーナツのない穴」多摩美術大学芸術祭、東京


アワード
2015年 SHISEIDO ART EGG賞
2014年 第1回CAF賞 保坂健二朗賞
マネックス証券主催 ART IN THE OFFICE 2014


コレクション
高橋コレクション
マネックス証券


お問い合わせ先: MCG@isetanmitsukoshi.co.jp(担当 石川・小池・山崎)

 

 

 

 

 

 

画像

作品名:Forest of the night

サイズ:181×227㎝

技法:油彩、キャンバス

税込価格:742,500円

画像

作品名:vase

サイズ:116.7×91.0㎝

技法:油彩、キャンバス

税込価格:330,000円

画像

作品名:snake

サイズ:130.3×162.0㎝

技法:油彩、キャンバス

税込価格:495,000円

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