さらなる物語を紡ぐ、日本橋三越本店。

特別な方に、とっておきの真心を。

今回はお世話になった方へのご挨拶をテーマに、巡ってみたいと思います。

幼い頃から本がずっと好きでした。その奥深い文学の世界を、自分はどう学んでいくべきか。書籍を紹介するお仕事を通じて、目標が明確になってきた時期があったんです。思いが高じ、体系的な知識を得るべく法政大学文学部日本文学科の門を叩いたのがつい先日のようです。
大学の先生方には、お仕事でも勉学でも自身の形成において貴重な導きをいただきました。
ご恩ある先生には記念となる慶事があるので、贈り物とご挨拶をと考えていたのです。

中江有里

中江 有里(なかえ ゆり)氏

1973年大阪府生まれ。89年デビュー。以来、数多くのTVドラマや映画に出演。
2002年「納豆ウドン」で「第23回NHK大阪 ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞、脚本家としても活躍。
2013年法政大学日本文学科を卒業。
無類の本好き、旅好きとしても知られ、読書をテーマに多くの講演をこなす。
NHK BS2「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。
NHK「ひるまえほっと」“中江有里のブックレビュー”
フジテレビ系「とくダネ!」
日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」
「東京新聞」読書エッセイ連載
『結婚写真』(小学館文庫)
『ティンホイッスル』(角川書店)
『ホンのひととき 終わらない読書』(PHP文芸文庫)
『わたしの本棚』(PHP研究所)
など著作多数。

撮影衣装 協力〈René〉日本橋三越本店 本館3階 ルネ

贈り物、贈り方にも自分らしさ。

さて手みやげです。手みやげのコツって何でしょう。
すこし洒落た普段使いアイテム? それとも自分好みのお勧め品や、食べて美味しかったもの? 量より質? いわゆる、きえもの?

あれこれ考えるものの「素敵で最適な贈り物」は多種多様です。
そして自分らしいご挨拶。はたして…?

お話し弾む、物語を添えて。

「与謝野晶子、なんていかがでしょう」
手みやげのお茶菓子を求めるつもりであったところにそう言われしばし目をぱちくり。
『君死にたまふことなかれ』で広く知られる与謝野晶子、その人間賛美の作風に深い感銘を受けた作家のひとりです。

「与謝野晶子は堺のお菓子屋さんに生まれ、竹の皮で羊羹を包みながら育ったと著作には記されているようです」そしてコンシェルジュさんは続けます。「竹の皮で包まれた羊羹、日本橋三越の食品フロアで唯一販売があるのは、とらやになります」と言い終えると、とらやの竹皮包の羊羹が出てきました。
文学好きだと伝えることで、作家の背景まで掘り下げた一品が出るあたり、品揃えもさることながら話題の豊富さにも驚かされます。
もう一つ勧めてもらったのが、小松屋の季節の佃煮詰め合わせ。こちらのお店が位置する柳橋は、歴史小説で親しまれる池波正太郎ゆかりの地域とのこと。
文学が息づく手みやげたちを前に、かつて手繰った物語の記憶がよみがえります。先生へのご挨拶として会話も華やぐこと間違いなしです。

紡がれる文化。

きちんとしたご挨拶なら和服も検討したい、と「呉服特選サロン」をのぞきました。
お仕事がら親近感を持っていただけるよう、着衣においては和やかで上質な雰囲気を心がけたいと願っています。

目に留まったのは、ふうわりとしたさくら色の色無地。
眺めていると、サッと帯を合わせてくれるコンシェルジュさん。「深い色のキリッとした帯は、季節を演出したり全体感をキュッと纏めたりと、使い勝手抜群。また、華やかに金糸をつかいつつもシンプルなデザインの帯を合わせればモダンに映える装いの出来上がりです」と、流れるようなアドバイス。 これは潤沢な選択肢がこの場に揃っているからこその判りやすさですね。
色無地ひとつをとっても、糸からこだわるオリジナル生地で好きな色で染めることも可能とのこと。さすがの一言です。
そして「色鮮やかな七宝柄の帯で“繋がる”意味合いを込めれば、これからもご縁を大切にしたい方へのご挨拶にぴったりですね」との粋な言葉。受け継いできた文化を伝えようとする姿が素敵です。
人間国宝の作家さんの技の解説や、昨今のトレンドを挟みつつ、次にコンシェルジュさんが取り出したのは風呂敷。
「大切な方への手みやげをお求めになられたと伺っております」と、先ほどの羊羹を慣れた手さばきでスルスルと和姿に設えてくれました。

私のお買い物目的を俯瞰から聞き取り、お店全体で共有してくれるおもてなしサービス。
これは物を求めるという概念を一歩超え、私がどう在りたいのかを、ともに考えてくれる仕組みなのかもしれません。

感謝の気持ち、いちばん大切なこと。

より一層の気持ちがこもる特別な贈り物や、場所と時間への心配り。装い。ご挨拶ひとつとっても色々な工夫があるものだと大変勉強になります。
「贈るお相手がどんな方かをイメージしてみると整理がしやすいですよね」と、にこやかに買い物をともにするコンシェルジュさん。
「難しい」なんて悩んでいたのが嘘みたいに、迷いが溶けてゆきました。

「相手の喜ぶ顔を想像する」
それは自分自身にとっても、幸せな時間。
慌ただしく物を求めるだけでは忘れてしまいがちな、大切な何かを思い出したような気がしました。

日本橋三越本店「おもてなし」ページへ

RECOMMEND

その他のおすすめイベント

日本橋三越本店のおもてなし

日本橋三越本店のおもてなし

日本橋三越本店の「おもてなし」サービス ご予約フォーム

日本橋三越本店の「おもてなし」サービス ご予約フォーム

本館屋上 日本橋庭園

本館屋上 日本橋庭園

5月1日(水) から

グリルテラス日本橋

グリルテラス日本橋

5月1日(水·祝) ~ 9月16日(月·祝)

ペルシャ絨毯のある暮らし

ペルシャ絨毯のある暮らし

5月22日(水) ~ 5月27日(月) ※最終日は午後6時終了。

お江戸日本橋 キルト展
終了しました

お江戸日本橋 キルト展

5月15日(水) ~ 5月20日(月) 最終日 午後6時 終了