端溪硯について
端溪硯は、中国の南部、江東省高要県肇慶市(ちょうけいし)付近から産出する。肇慶の傍らを流れる西江を二十キロ、斧柯山羚羊峡、その北方に連なる北嶺などに硯坑がある。その数は、六十余坑。
端溪石の歴史は、千数百年前の唐代に発見され出現した、ということが定説となっている。
古来、文房古玩の中でも最上のものとして、歙州硯とともに名硯の双璧として愛賞されてきた。明末になり斧柯山の麓に老坑が開かれたが、清朝政府の勅許によってのみ採掘されたという。
現在も砕石されている代表的な坑には、老坑、麻子坑、宋坑、坑仔岩、梅花坑、などがある。肇慶市には、大きな工場があり、工人たちが作硯をしている。